湯野川温泉

絶景の湯

湯野川温泉について

山の奥深く、陽だまりのような湯

川内川の渓谷を眺めながら、車はさらに山深く遡る。マタギの集落「畑」をも越え、しばらく行くと湯野川の集落はある。ここに、三百年ほど前、川内の泉竜寺を開いた大英門突(ダイエイ・モントツ)が湯の湧くのを発見した。ヒバなどの深い森に囲まれた、この谷合の小さな土地に、陽だまりのように温かな湯小屋があった。

映画「飢餓海峡」の舞台

村の社の前に、かつて小さな湯小屋があった。ヒバで造られた古びた小屋に、これも小さな湯船があり、こんこんとお湯が沸いている。何人か浸かればいっぱいになってしまう大きさだが、薄日射す湯殿のなかで湯煙を眺めながら、のんびりと山の出湯を満喫できた。
この共同浴場が、昭和39年に水上勉が原作を書いた映画「飢餓海峡」のロケ地になった。小さな山間の村が、そのときばかりは賑やかになったことだろう。
その湯小屋は、今はない。昭和54年に川沿いに建て替えられて、「濃々園」(じょうじょうえん)となった。この森の太いヒバを使う建物。露天風呂は、手が届きそうなところに、森の香りと川のせせらぎがある。

碧に覆われた川内川渓谷

川内の町から車で15分ほど川沿いの道を走ると、湯野川に至る手前に、広葉樹で覆われた渓流が見える。この渓流に沿って4キロの遊歩道がある。穏やかに水の流れる浅瀬を、歩き始める。やがて川の中の岩を叩いて水しぶきをあげる瀬を過ぎると、両岸が切り立つ深い谷が現れる。谷を流れる川と崖の上の緑のコントラストが美しい。半ば過ぎに、山伏が修行したという大滝がある。龍神が棲むという伝説の滝を見ながら深呼吸した。遊歩道の終わりに、郷土料理が味わえるお店「あっちゃのまま」があった。

ふるさと薬膳 あっちゃのまま

川内から湯野川へ向かう渓流沿いの道端にある「あっちゃのまま」。「あっちゃ」はお母さん、「まま」はご飯の意味。つまり、お母さんのご飯。それなのに、この店は「薬膳」と謳っている。お膳の料理はすべて、地元で採れたごく普通の野菜や山菜。お煮しめや胡麻和えなど普段土地の人が食べているものに、少しばかり手を加える。その土地で採れた当たり前の食材を、その旬にいただくのは、※「身土不二(シンドフジ)」という考えによる。とりたてて漢方の食材を使わなくても、身体にいいものはその土地にある。郷土の食べ物こそが薬膳。安全で健康な旬の食材だから美味しい。海と山と川と、その恵みを少しばかり人間も分けてもらうのだ。
※身土不二(シンドフジ)・・・人はその暮らす土地と不可分である。

湯野川温泉の基本情報

施設名濃々園
泉質単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
効能神経痛・慢性消化器病・筋肉痛・五十肩・打ち身・関節痛・くじき・関節のこわばり・冷え性・痔疾・病後回復期・疲労回復・運動麻痺・健康増進
交通JR大湊線大湊駅からJRバス川内下車、川内交通バス乗り換え湯野川温泉下車
施設名岡村旅館
泉質アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
効能神経痛・慢性消化器病・筋肉痛・五十肩・打ち身・関節痛・くじき・関節のこわばり・冷え性・痔疾・病後回復期・疲労回復・運動麻痺・健康増進
交通JR大湊線大湊駅からJRバス川内下車、川内交通バス乗り換え湯の川温泉前(終点)下車
施設名寺島旅館
泉質アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
効能神経痛・慢性消化器病・筋肉痛・五十肩・打ち身・関節痛・くじき・関節のこわばり・冷え性・痔疾・病後回復期・疲労回復・運動麻痺・健康増進
交通JR大湊線大湊駅からJRバス川内下車、川内交通バス乗り換え湯の川温泉前(終点)下車
施設名ふれあい温泉川内(「あっちゃのまま」のある施設)
泉質ナトリウム・カルシウム-硫酸塩(低張性弱アルカリ性高温泉)
効能切り傷・火傷・皮膚病・動脈硬化・虚弱児童・婦人病
交通JR大湊線大湊駅からJRバス川内下車、川内交通バス乗り換え福祉館前下車

※掲載情報は平成20年2月時点のものです。各施設の営業日・営業時間・料金・条件等は事前にご確認ください

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